こんなことをお考えの大学院生向けに本記事を書きました。
本記事の内容
・アカハラによって研究室を異動になる可能性あり
・友人のアカハラ体験談
本記事の信頼性
目次
アカハラとは
アカハラとは、以下の意味合いを持ちます。
大学などの学術機関において、教職員が教育・研究上の権力を濫用し、ほかの構成員に対して不適切で不当な言動を行うことにより、その者に対して修学・教育・研究ないし職務遂行上の不利益を与え、あるいはその修学・教育・研究ないし職務遂行に差し支えるような精神的・身体的損害を与えることを内容とする人格権侵害のことである。パワーハラスメントの一類型。略称はアカハラ。
近年ニュースで取り上げられるアカハラ
大学教授が学生に対し、暴言を吐いたりすることへのニュースが出回っています。
直近では共同通信社から、こんなニュースも取り上げられていますね。
早大教授、パワハラで停職 学生を「ばか」呼ばわり | 2020/7/10 - 共同通信 https://t.co/1juKsfGoF9
今は大学でもハラスメントに対しては厳しい目が向けられる時代です。研究者の方はパワハラやアカハラにはご注意ください。
— DJ飛鳥 (@kiwi250r) July 10, 2020
大学院生のアカハラへの対処法
以下の方法でアカハラを対処しましょう。
証拠収集
まず、教授がアカハラをしてきたという証拠を徹底的に集めましょう。
- メール
- 研究室内の言動
を事細かに記録しておけば、第三者の目から見てもアカハラだと実証できます。
お偉いさんへ相談
証拠が集まった段階で、その教授が属している学部・学科のお偉いさんに話にいきましょう。
現代は、パワハラ・アカハラなどに厳しい世の中ですから、しっかりと話を聞いてくれ適切な対応をしてくれます。
研究室を選択
告発後は、アカハラをしてきた教授は厳重に注意をしくは処罰を受けることになります。
さらに、アカハラを受けた学生とアカハラをしてきた教授との信頼関係は一切ないことを前提に、学生は以下2つの選択肢を与えられます。
- 同じ研究室に残る
- 違い研究室に異動する
正直、どちらも悩ましいですよね。
同じ研究室に残る場合は、関係性が悪化した状態で研究活動を今までと同様に続けないといけません。
かといって、研究室を異動となると違い研究分野になりがちなのでキャッチアップするのが大変です。
ここでは真剣にどちらの選択肢が良いか考えましょう。
友人のアカハラ体験談
大学4年時では何も問題なかった
大学4年時、私の友人A研究室のB君は遊び、アルバイト、研究活動、どれも充実していました。
当時から大学院へ進学し、その後就職活動をしたいというビジョンを持つ優秀な人です。
研究室は、週2であり、それに加えて研究活動を進めていました。
卒業論文は無事に終わり、何の問題もなく、大学院へ同じ研究室のまま進学する形。
また、大学院進学に際し、B君の同期は極めて優秀な人達なのでした・・・
大学院進学後の研究室飲みでブチ切れる
その研究室の教授はC教授とでもしましょう。
B君が大学院進学し数ヵ月後の某日、A研究室で飲み会があったそう。
そこで、C教授はふとしたことがきっかけで飲み会に参加していたB君にブチ切れました。
その原因は、B君が真面目に研究活動をしておらず、腑抜けているからだというもの。
その日から、B君とC教授の関係に大きなヒビが入ることになったのです。
何度もアカハラが散見された
大学院となると、その教授の研究室はどんどん忙しくなりました。
追加でゼミを増やしたりするなどの処置がとられたり・・・
そんな中、B君の態度が気に食わないということで、両者の関係が悪化していることもあり、C教授はいやがらせともとれるメールをB君へ何回も送ってきたのです・・・
そのメールのやり取りをいくつか紹介します。
B君が研究活動をサボっていると決めつけていることへのメール
B君は、最低限の勉強はしていました。
ゼミをサボることはしておらず、それを後輩に推奨するようなこともしていませんでした。
しかしながら、C教授よりB君にこんなメールが送られてしまったのです。
〇〇〇〇様(B君の名前)
君の態度が4年生や〇〇(B君と仲の良いA研究室の同期)に伝染して、勉強しなくてもいい雰囲気が研究室にできつつあります。
今後、彼らをそそのかしてサボりを推奨するようなことはやめてください。
また、自分の研究もまともにやらないのに、他の学生の研究テーマについて口を出すのはやめてください。
彼らができもしないのに〇〇〇〇(研究テーマの一種)をやりたいと言って私はすごく困った状況になっています。
心を入れ替えてもっと自分の研究に精進してください。
〇〇(C教授の名前)
学術院長がC研究室を訪問した日の夜に送られたメール
某日、B君の研究科のお偉いさんである学術院長がA研究室へお邪魔し、A研究室の学生と交流しました。
私はその時の話を聞いたところ、特段問題はなかったみたいなのです。
しかし、またもやC教授からB君に対しこんなメールが送られてしまったのです。
なぜか、B君が公開処刑されているみたいなメール。
〇〇〇〇(B君の名前)(CC:研究室各位)
本日、〇〇先生(学術院長)が学生と交流したいという想いから当研究室を訪問して頂けたにもかかわらず、残念ながら十分な対応ができずに終わりました。
具合的には先生が学生と対話をしようと話しかけても学生から無視される事態が生じました。
これは、会社の社長が来ても無視して自分たちの好き勝手にやるということに相当します。
今後、〇〇先生(学術院長)が来られた際には、中央の席を速やかに空けて、
先生の席を準備し、先生のお話をみんなで聞いて、先生と話をするように心がけてください。
〇〇(C教授の名前)
研究室に来ない日があると叱責する
A研究室のゼミは毎日あるわけではありません。
そのため、毎日研究室へ行く必要はありませんでした。
しかし、B君が研究室に行かない日があると、C教授はなぜ研究室へ来ないのだと叱責していました。
以後B君は精神的に不安定な日々を送ることに
上記メールは6月中旬に送られたものです。
それ以外にもC教授はTwitter上で、明らかにB君の悪口だとわかる範囲で誹謗中傷のツイートをしていました。
そして、とうとうB君の精神状況が悪化。
- 頭痛やめまいがする
- 夜中に体調不良で何度も嘔吐する
- C教授を見るだけで精神的におかしくなる
その様子を見ていた私は見るに堪えられなくなり、具体的な策を講じて解決するべきではないかと、B君と友人複数人含め話し合いを実施。
さらにB君は、父親や私の研究室の先輩などいろいろな人に相談していました。
そして、とうとうB君は勇気を出して学術長補佐へ相談することにします。
学術長補佐へ相談
7月上旬、B君は学術院長補佐へメールを送り、緊急事態と言うことでアポを取り付けました。
確か、土曜日のことだったと思います。
B君はC教授からの
- 叱責のメール
- 明らかに誹謗中傷されたと感じたツイート
- 研究室内の言動
をこと細かに準備してあったので、証拠としてはばっちりです。
それを見た学術院長補佐は、非常に真摯にB君の話を聞き、課題解決に向け全力でサポートすると非常に頼もしいことをB君に言ったそう。
C教授への厳重注意
その後、学術院長補佐からC教授に対し、厳重注意がなされました。
上記のようなことは二度としないと誓わせ、事態は収束。
その後のB君は研究室を異動し無事に修了
学術院長補佐とB君で、今後の研究室はどうするべきか話し合いが行われました。
結論としてはA研究室は人間関係の悪化から厳しいので、別の受け入れてくれる研究室に異動しようということになった。
B君は、異動して大変な学生生活であったにも関わらず、学会で論文を発表するなど素晴らしい実績を修めた。
そして、無事に大学院を卒業し現在は社会人として活躍している。
なぜその教授はアカハラをしたのか
さて、なぜC教授はB君へアカハラをしたのだろうか。
これは誰も知る由がないが、B君と話し合ってこんな予想が立った。
研究成果を出すことに必死だった
C教授は、赴任してきて数年と言うこと、さらには助教ということもあり若手の部類でありました。
そのため、C教授は昇格するため、研究成果を出し実績を積み上げることに必死だったのでしょう。
プレッシャーとストレス
研究していた人であればわかるのですが、研究成果が出ないときは、誰だってストレスが溜まりますし、イライラが募ります。
当時のC教授はそんな状況だったと推測でき、そのために、きつい言動をB君へしてしまったのでしょう。
研究室にイエスマンだけが欲しかった
自分の研究室に言うことを何でも聞いてくれるだけの存在が欲しかったと推測。
B君は、勉強はできるが、オンとオフを切り替える人間なので、遊ぶときは遊ぶをモットーに生活していました。
そんな彼の研究に対するスタンスが気に食わなかったのでしょう。
一方、他のA研究室の学生はザ・ガリ勉タイプのばかりだったので、B君のタイプが浮いていたようにも思えます。
まとめ
本記事では、以下について書きました。
・アカハラによって研究室を異動になる可能性あり
・友人のアカハラ体験談
アカハラに対する世間の目は年々厳しくなっています。
そのため、アカハラの証拠があれば適切に対応してくれるので、勇気を出して相談し、解決へ持っていきましょう。
本記事を読んだ方の大学院生活の助けとなれば幸いです。
どうも、ありがとうございました!